ショパンの幻想即興曲
今日は、大学1年生-男の子H君についてのお話をしてみようと思います。小学生の頃、ほんの少し、ピアノを習っていらしたという男の子が居ました。お受験で、ピアノからは遠ざかり、中学時代は、興味ある他の分野に打ち込んでいらしたようです。こちらの男の子の妹さんが、わたくしのところへお通いくださっておりました。ある夏休み、お母さまからご相談を受けました。H君、「トルコ行進曲-モーツァルト」を弾いてみたいとのこと。ヨーロッパで流行したトルコの軍楽隊の響きをまねた第3楽章は、単独でも演奏される有名な曲ですね。ひとつひとつの音の粒がキラキラしていて美しいモーツァルト。ブランクがあったとは思えない程の演奏で、とってもお上手で驚きでした。あれこれとお弾きになさりたいものを持ってこられ、お次は、ショパンの幻想即興曲をお弾きになりたいそうです。現在、大学ー商学部で、授業はオンラインとのこと。ピアノは大好きなので、動画などを参考に、日々練習に励んでいるようです。練習をすることが楽しく、楽譜ともしっかりと向き合い、分析もしてこられます。納得のいかない部分は、質問攻めです笑。毎日、何かしらの発見があり、生きていることが楽しいというH君。このH君の人生に、少しでも関わりが持てていることに、私も嬉しかったりします。コロナ禍で、あまり外出もできず、悶々としてしまいがちですが、音楽は暮らしに活力と潤いを与えてくれる。また、練習をする目的が出来、脳全体の回路が活発にもなります。社会人でピアノを始める方がいらっしゃることに理解できますね。音楽を通して幅広い年齢層の生徒様とのコミュニケーションに、私自身も楽しませていただいておりますが、音が苦にならず、音を弾く、聴くことの素晴らしさを伝えていけるようなサポート出来たらと思っております。
0コメント